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【開催報告】ケースメソッドから学ぶ東日本大震災~あの日浪江町で何が起こっていたのか?~

3月7日、Bridge for Fukushimaにてケーススタディ研修を行いました。

これは、東日本大震災発生時の浪江町役場の行動記録に基づいて作成した「ケースメソッド」を用いて、当時の職員の方々が経験した状況をたどりながら、「ここでどう行動するか」「ここでどんな判断を下すか」を主体的に考えて学ぶ学習法です。

この日は行政関係者、学生さんなど、9名の方にご参加いただきました。

まずはテキストを少しずつ読み、事実確認をはさみながら、「この状況でどういう選択をする?」「その言葉を受けて次にどう行動する?」など、全5問の質問の答えを付せんに素早く書き込みました。回答時間は各1分。非常時に求められる即対応をかんがみた時間設定です。

ひと通り回答した後で、どんな判断をしたか、その理由は何かを全員でディスカッションしました。

議論の中で出てきたのが「想定内」という言葉でした。「ここまでは想定内」「この現状は想定外」などといった判断から、「想定内ってそもそも何?」「どこからが想定外?」といった話し合いにもなりました。

先の震災で多く聞かれたこの言葉。いつどこでこの「想定内」が覆されるか分からない状況を、福島は目の当たりにしてきました。当時の経験を活かし、今後に確実につなげるためには、「想定内」の幅を広げる可能性を探り続けることが重要であり、その手段としてケーススタディは非常に有用だと改めて感じました。

最後に、ケーススタディは行政の災害対策において今後ますます重要になること、行政以外にもさまざまな分野に汎用できること、などの意見を共有しました。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 

Bridge for Fukushimaでは、随時ケーススタディ研修を行っています。実施ご希望の場合は、下記条件をご確認の上、Bridge for Fukushima(担当:伴場)までご連絡いただけますようお願いいたします。

・所要時間:2~3時間
・講師料:お問い合わせください
・出張研修:可(5名以上のグループ対象・交通費別途頂戴いたします)
・連絡先:info@bridgeforfukushima.org

 


一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-502-7121
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