ヒューマンツーリズム・・・
訪問地の魅力的な「人」を観光資源とした「人間中心」の着地型観光です。
近年様々な取り組みが行われている「着地型観光」の一種で、観光名所やアクティビティではなく、ふくしまの震災から立ち上がったNPO職員、農家、漁師、医師、教員、大学生、行政担当者などの「人」を観光資源として、その人と被災地を廻り、話を聞き、語り合うツアーを行っています。
約1,600名が参加(2012年8月~2014年4月)し、弊団が行っているアンケートの結果、参加者のうち90%以上がツアーに満足しており、「マスコミで報じられていないリアルな福島を感じることができた」「福島の事をこれからもっと応援していきます」「これから安心して福島の食べ物を食べることができる」など大変好意的な意見をいただいています。
また、2013年には、相双地区でヒューマンツーリズムを行う団体メンバーによる
「相双地区ヒューマンツーリズム実施協議会」が発足しました。
福島県相双地方振興局による助成(福島県地域づくり総合支援事業(サポート事業))を受けつつ、福島交通観光(株)などの旅行会社と協働し、ヒューマンツーリズムを推進しています。(会長:高橋永真、事務局:Bridge for Fukushima)
地域の“ひと”一例
■南相馬市小高区
和田智行さん(小高ワーカーズベース代表:小高住民)
2005年7月、東京のITベンチャーの取締役に就任すると同時に旧小高町にUターン、東京の仕事を、地元に住みながら遠隔でこなしていました。原発事故では自宅が避難区域に含まれ、両親・妻子と共に避難。県内や首都圏を転々したのち、2012年4月に会津若松に定住。仕事の拠点としていた南相馬と往復する日々を送りました。和田さんは、2014年春、誰もいない街に「小高ワーカーズベース」という復興の拠点を立ち上げました。2016年に避難指示解除を控えた小高区で暮らせるように「100の仕事をつくる」ことを目指しています。2014年初冬には地元の主婦とともに避難指示区域初の食堂「おだかのひるごはん」をオープンさせ、それがきっかけとなり複数名が小高での飲食業再開を誓うなど、その取組はひとつずつ形になってきています。
■相馬市
高橋永真さん(センシン食品代表取締役社長 / NPO法人相馬はらがま朝市クラブ理事長)
親戚の営む水産加工会社に 25年勤務後、2007年に独立し、 水産加工会社「センシン食品」を立ち上げました。 津波により工場が被災、現在は 仮設住宅に居住しつつ、NPO法人相馬はらがま朝市クラブの理事長として活躍中です。
2012年3月からは、仮設店舗でレストラン「報徳庵」を開店しました。同時に、水産加工場も復活させ、前浜で獲れていた魚の代わりに、国内外各地から取り寄せた原材料の魚を使用し、神奈川県小田原市・北海道松前町・青森県深浦町等の加工技術支援を受けながら、新しい水産加工品の開発を続けています。
復興のための外部支援者を相馬にコーディネートし続けた、相馬復興のキーパーソンです。
かけはしツアー(福島・相双地区視察ツアー)
福島・相双地区のこれからを一緒に考えてみませんか?
- 福島市・相双地区(相馬市・南相馬市・新地町)は、 多くの市民や地域自治体・企業・NPOなどを通じて 地震・津波・原子力災害の被害から立ち上がるため様々な取組みが行われています。
一方で、報道では伝わっていないふくしまの現状が存在し、 原子力災害の被害が深刻な地域では住民の帰宅が叶わぬ地域が存在すること、 放射能汚染により農業や漁業が再開できないこと、 沿岸部では原発のみならず津波による被害も甚大であることなども現実です。
本ツアーは、福島・相双地区で復興に正面から向き合う「人」と 被災地を語り、それぞれの震災後の軌跡 を伺い、これからのふくしまを一緒に考えるツアーです。
法人のお客様
- ご希望に合わせたご日程にて随時開催いたします、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
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ツアー内容
- 【ツアー】1泊プランご提案チラシ.pdf
- 【ツアー】日帰りプランご提案チラシ_20130421.pdf
- 英語・中国語対応も可能です(※要事前相談
【tour】brochure_English.ver
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