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誕生ヒストリー

東日本大震災から7年。毎年変わらず春を告げてきた福島県・花見山。
今春、想い出と一緒に春の香りを持ち帰っていただく
、お土産が誕生!

ここは、福島県福島市渡利にある花見山。

花見山は誰が見ても「綺麗」と思わず笑顔になっちゃうような場所で、多くの人たちが春と出会いに訪れる場所。地元の人たちにとっては、癒やしの場所であり、小学校の遠足など “自分と花見山” の思い出があります。

東日本大震災を乗り越え、毎年、桜、モクレン、ウメ、モモなどの花々が咲き誇り、ピンクと黄色の絨毯が広がります。

そして、今春、この花見山を訪れた人たちが、その想い出をかたちに残し、何度も思い返してもらえるよう、大学生と高校生チーム3人で、お土産開発プロジェクトを立ち上げました。

震災後、花見山に春が来ても、訪れる人は少なくなりました。

初めまして。一般社団法人Bridge for Fukushimaの「未来の起業家育成プロジェクト」に参加し、立ち上げた、“自然工房 花想ひ”代表の丹治千奈です。

私は、福島県福島市渡利地区出身です。花見山の近くに住んでいて、毎年花見山に友達と遊びに行っています。春になると、全国から約33万人の観光客が訪れる花見山は、地元の自慢です。

しかし、震災後、一時期は観光客が、約1/4に減ってしまいました。春になれば、桜などの花々は変わらず咲き誇っても、そこを訪れる人たちが激減してしまったのです。

毎年、家の近くの道路がマイクロバスや観光客の人で賑わうことが当たり前だと思っていました。全然人がいない状況を見た時に初めて、「花見山に人が来なくなるのは寂しい」という気持ちがこみ上げてきました。私のそばにいつでもあった花見山に、愛着を持っていたことに気がついたのです。

その頃から、「素晴らしい景色が広がる花見山にもっと人が戻ってきてほしい」、「もっと盛り上げたい」と思った私は、花見山を知ることから始めるため、観光客の方に花の名前などを紹介する“花見山の花案内人”というボランティアを高校3年生の時にさせていただきました。私は、案内をしていくなかで「花見山にもっとたくさんの人に来てもらいたい」という気持ちがより一層強くなっていきました

そして、具体的に何をするかを考える際に、「まず花見山の課題は何か考えるところからはじめよう」とアドバイスをいただき、課題を挙げていきました。

そこで出てきたことが、“花見山には花見山の花を使ったお土産品がない”ということでした。毎年数十万もの人が訪れていた観光地に、花見山独自のお土産が置いていないことを不思議に思いました。

観光客の方に花見山での想い出を残していただくためには、お客さん自らが自分のお土産を作って、想い出と一緒にお土産を持ち帰ってもらえたら良いのではないか、という考えに至りました。

さらに考えを重ねていく中で、花見山の象徴である桜を使ってお土産を作ることに。そして、花見山に訪れる観光客の年代や性別から、モイスチャークリーム作りのワークショップと、石鹸の販売をすることにしました。

色とりどりのお花が花見山に咲くように、様々な分野の方々の協力・応援のもと花想ひシリーズの石鹸とモイスチャークリームが完成!

2017年9月から、花見山のお土産プロジェクトが始動。花見山の桜の枝から抽出した蒸留水を配合し、石鹸とモイスチャークリームができました。

モイスチャークリームと石鹸に使う香りを選ぶにあたって、急なアンケート調査でも協力してくださったり、会うたび「頑張れ」と言ってくださった近所の方達と友達

大量の香りを実際に作って下さったエアアロマジャパン株式会社さん。

自分達の理想の素敵なロゴを作って下さった株式会社いろはデザインさん。

そしていつも自分達の活動に対して熱く協力して下さるBridge for Fukushimaの代表とスタッフのみなさん、など挙げきれない程、多くの方々に支えていただく中で、2つのお土産がかたちになりました。

私たちが企画した、モイスチャークリームのワークショップと手作り石鹸は、薬事法の関係上、効能などを売りにして販売することができません。しかし、材料ひとつひとつの質や商品の出来については、メンバーと話し合い・試作を重ね、こだわったものに仕上げました。

 

一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-502-7121
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