相双地区の人たちは、「地震」「津波」「原発事故」という全ての前提が覆される未曾有の緊急事態に見舞われ、正誤の判断がつかない暗中模索状態の中、意思決定を繰り返してきました。Bridge for Fukushimaでは、未曽有の事態へ立ち向かった方々によって相双地区に蓄積されたノウハウを、相双地区実地研修(アクティブラーニング)として提供します。
※アクティブラーニングとは:教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。
■想定外の緊急事態における組織行動のあり方
相双地区ヒューマンツーリズム実施協議会(事務局:Bridge for Fukushima)は独自の学びの場の形成を通じ、福島の地域への関心を継続して高めることを視野にいれ、相双地区ならでは実践的な学びの題材を活用したツアーの開発に取り組んでいます。その一つの試みとして、実践的な学修プログラムの開発・運営を行う株式会社ラーニング・イニシアティブ(東京都港区、代表取締役・北島大器)と恊働し、未曾有の大震災における現場の知、生きた経験を風化させることなく学びの教材コンテンツ(ケーススタディ教材)として活用し、福島でしか体験することのできない希有な学びの場を形成する「福島ラーニングツーリズム」を実施しています。
【ラーニングツーリズム例 : 3.11 福島県浪江町役場職員が直面した苦闘と苦悩】
~東日本大震災発生直後から押し寄せる激動の変化に直面した職員の実体験を通じたシチュエーショナル・ラーニング~
- 内容 :未曾有の大震災における現場の知、生きた経験を学修教材とした福島ラーニングツーリズムについての説明と実際に活用される学びの題材に関する説明を行います。
【行程例】
1日目午後:浪江町役場のケースを通じた疑似体験ラーニング / 夜:宿泊(相双地区)
2日目午前:浪江町役場訪問と当時の状況ヒアリング / 午後:振返りと行動計画
【想定対象者】
・基礎自治体職員のマネジメント研修として
・企業研修として
・大学院ゼミ(社会学・公共政策学・防災学等)フィールドワークとして
<お問い合わせ先>お問い合わせフォームからお願いいたします。
参考資料はこちらからダウンロード可能です。→福島ラーニング・ツーリズム_ケースラーニング紹介_v100
2015年11月15日~16日で開催したモニターツアーの様子はこちらからご覧になれます。
■大学ゼミによるフィールドワーク
「水産業」「まちづくり」「コミュニティビジネス」「緊急救援」等、様々な切り口から相双地区でのフィールドワークをコーディネートします。
研修方法:福島県相双地域の視察と各地域の語り部の話とワークショップ など
- 受入実績:東京大学、東京工業大学、Harvard Business School、法政大学、亜細亜大学等多数
<お問い合わせ先>
相双地区ヒューマンツーリズム実施協議会 加藤裕介(一般社団法人Bridge for Fukushima)
e-mail: info@bridgeforfukushima.org TEL&FAX: 024—503—9069