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【経営マーケティングプログラム】東京販売会が開催されました!

 

2月25日に農業高校経営マーケティングプログラムでのこれまでの成果として、高校生たちが企画した商品の販売会が行われました。

今回の販売会では福島・宮城の6校から有志の高校生たち48名が参加しました。高校生たちは前日の24日に東京入りをし、夜からのオリエンテーションにて顔合わせや、各校の商品の予習を行いました。販売会後の26日はディープラーニングについての研修を行いました。
こちらでは3日間を通しての高校生の様子をご紹介します!
2月24日(金)オリエンテーション

販売会に備え前日から東京に来た高校生たち。夕食後からオリエンテーションを行いました。ここで3日間をともにする班のメンバーは各学校混成です。ここで初めての顔合わせとなりました。はじめは、緊張していた生徒たちですが、自己紹介を行い、それぞれの高校の商品を紹介するうちにだんだんと打ち解けてきた様子でした。販売会では自分の高校以外の商品も売ることがあります。11月に実施した仙台販売会を経験した高校生たちは、自分たちの商品の説明はできても他校の商品を説明するときの大変さを痛感しています。そのため、商品紹介の際はかなり真剣にメモを取り質問をし、いつ商品の説明を求められてもいいようにという意気込みが感じられました。

 

 

 

 

2月25日(土)販売会当日

そうして迎えた販売会当日は、販売会会場に向かう班、都内の小売店視察ツアーに向かう班の2手に分かれてスタートしました。販売会会場ではこれまで経営マーケティングの授業で学んだことを活かし、外国人も含め多くのお客さんに積極的に声をかけ、試食品を食べていただきながら自分たちの開発した商品を説明し、買っていただくことができました。仙台販売会で完売した商品があまり売れなかったり、またその反対の場合もあったりして、一筋縄ではいかない販売活動の難しさを実感しました。

都内観光では、アクセンチュアのボランティアのかたのアテンドで都内にあるお店を見て回ります。ある班では「お米」に着目してお店巡りを行いました。普段福島で売られているお米、家に帰れば無造作に置いてあるお米が東京ではいったいどんな風に売られているのかについてワークシートを使いながら考えていきます。あるお店では、福島の2倍近くの値段で売られているお米もありました。「なぜ、この値段でお米が売れるのか?」「どうやったら、この値段で売れるのか?」を真剣に考えている高校生たち。福島にはない売り方があることを学びました。

 

 

 

販売会後は、研修所で決算発表会を行いました。東京販売会での売り上げを計算し、どれくらいの利益が出たのかを発表しあいます。単純に結果を発表しあうだけではなく、意見を出し合ったり、考察しあったりということも行いました。例えば、岩瀬農業高校のロールケーキでは、カット売りであればもっと売れたのではないか?という指摘があったり、同じラスクなのにふたば未来学園高校と相馬農業高校のものでは売れ行きが違った原因を考察しました。結果、黒字だった商品、赤字だった商品もありましたが、これまでのプログラムの内容を踏まえた振り返りの場となりました。

どの高校生も1年間頑張って作ってきた商品です。うまくいったこと、うまくいかなかったことなどなど、決算発表会後には感慨深げに思い出を話していました。

 

 

2月26日(日)ディープラーニング

最終日はアクセンチュアの社屋での研修です。テーマは「ディープラーニング」です。高校生にとってあまり聞きなじみのない言葉だったようで、はじめはどんなものかイメージができていなかった様子の高校生たち。しかし、アクセンチュアの社員の方が画像認識、自動彩色、自動作曲などについて、その原理を簡単に説明しながら、アプリケーションを使用して生徒たちの目の前で実演しながらディープラーニングについて説明をしてくださったおかげで少しずつ理解できたようです。ワークでは、「ディープラーニングをどんな場面で活かせるか?」ということについて班ごとに考えました。

 

普段からパソコンだけでなくスマートフォンやタブレットを使っている高校生たちは、アイディアも豊富です。ディープラーニングを使っての健康管理や、豚の飼育に携わっているという生徒の班からは、養豚場にカメラを設置し動画を解析することによって豚の発情のわずかな兆候も見逃さないようにする仕組みの提案など、農業高校生らしい視点でのアイディアも出ました。中にはすぐに実践できそうなものや、すでに形になっているアイディアもありました。

 

 

 

1年間の集大成だった東京販売会ですが、これまでの学びや経験を活かすことができた販売会となったことでしょう。参加した高校生たちからは

「参加して本当によかった。自分がこれまで頑張ってきたことを試すことができた。」
「これまで作ってきた商品が赤字になってしまってすごく悔しい。でも、逆にすごくいい経験ができたと思う。」

という感想が聞かれました。
今後も、東京販売会だけでなくこれまでの学びや経験を活かし活躍してくれることを期待しています。

【「経営マーケティングプログラム」とは?】

「経営マーケティングプログラム」は、アクセンチュア株式会社と一般社団法人Bridge for Fukushimaが県内5県立校(岩瀬農業高校/ふたば未来学園高校/相馬農業高校/会津農林高校/福島明成高校)で展開する、農業・水産高校向け人材育成プログラムです。グローバル化や高齢化が進む中、将来の地域復興や再生を担う農業高校や水産高校の生徒は、食品や農作物を生産する技術だけではなく、高い競争力や付加価値をつけられるような製品開発力や課題解決力、そして経営に関する知識の習得が求められます。本プログラムは、こうした知識と、その基盤となるマインドを持った人材の育成を目的としています。

アクセンチュア株式会社:https://www.accenture.com/jp-ja/new-applied-now

 


一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-502-7121
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