(下村さんは写真下段中央)
2016年1月17日(日)に「かっこいい大人の話を聞く会」を開催しました。
この日のかっこいい大人は、戦場フォトジャーナリストの下村靖樹さん。
下村さんは主にアフリカの内戦地域の取材を行っており、これまでにソマリアやルワンダ、ウガンダなどの状況を写真やビデオに収めてこられました。
この日集まった高校生は12人。
下村さんは、自分がフォトジャーナリストを目指した理由から始まり、実際その目で見てきた内戦地域の状況や、なぜその内戦が起こっているか、場感溢れる説明をしてくださいました。これまでニュースなどで聞いたこともないリアルな状況や自分の想像を超える事態に高校生たちは息を呑むように聞き入っている様子でした。
お伺いした話を、自分たちの中で一生懸命消化し、考え、下村さんに色々な質問を投げかけた高校生。
あっという間に3時間が過ぎていました。
その中で、下村さんは高校生へのメッセージとして
・自分が幸せになることで人に優しくできる。その積み重ねが重要。まずは自分が幸せになること
・相手を自分に価値観の型にはめて判断するのではなく、相手を理解しようという姿勢を常に忘れないこと
・年間3万人自死する日本社会にも「見えない銃弾」がたくさん飛んでいる。これから色々な物事に出会うと思うが、今日の話を思い出してほしい。世の中にはいろんな人がいて、善と悪には二分できない。
と高校生たちに投げかけてくださいました。
高校生の一人は、「自分たちの思う常識に疑問を抱いたり、逆に自分とは違う人たちの常識に理解を示そうとする姿勢を学んだ」と、今日の話を振り返っていました。
下村さん、貴重なお話、ありがとうございました。