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【2016年度経営マーケティングプログラム】県立福島明成高校vol.1 商品企画

福島市中心部にある福島県立明成高等学校。経営マーケティングプログラムを導入して3年目となる今年度は3年生18名がこの授業を受講しています。

今年度も3つの模擬会社を作り、それぞれの生徒が社長、商品部長、財務部長、経理部長、販売部長の役割を担いながら授業に取り組んでいます。3つの会社の名前は「Papillon(パピヨン)」、「Wonder vogel(ワンダーフォーゲル)」、「Aqur Ventus(アクアヴェントゥス)」。それぞれ生徒たちが思いを込めて悩みながらつけた会社名。1つ取り上げると「Wonder vogel」はドイツ語で〝渡り鳥″という意味で、遠くまで大きく羽ばたく渡り鳥のように大きな事が成し遂げられるように、という思いが詰まっています。

さて、本題の授業。4月~5月は10時限かけて商品企画の授業を行いました。

まず、自分たちが作る商品のアイデアの出し方を学び、実現可否関係なく自由にアイデアを出します。マドレーヌをテーマとして選んだ会社では、「マドレーヌラーメン」「アレルギー対応マドレーヌ」「揚げマドレーヌ」「いつもより焼いたマドレーヌ」など面白いアイデアがどんどん出てきました。
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数十個出たアイデアを並べて、次は販売ターゲットや競合商品、そして流行を意識した商品の絞り込みを行います。来年2月に東京六本木のヒルズマルシェで販売することを見据えて、そのマルシェに来るお客さんの層や特徴を考え、ターゲットを明確にし、そのターゲット層にどんな商品が売れそうか考えます。グループワークの中で、その都度、商品をブラッシュアップしながら2つまで絞り込みます。

絞り込んだ商品、次は、セールスポイントを明確にし、「誰に」「どんな価値を」「どうやって提供するか」ということを考えます。世の中で売れている商品というのは、必ずその商品独自の明確なセールスポイントがあり、その価値がお客さんにしっかり提供できるような工夫を行っているということを例を踏まえて学びます。

先ほど例に出したマドレーヌはこれまでの授業を終え、「レモンマドレーヌ」に。30~40代の主婦がターゲット、米粉使用でグルテンフリー、レモンのさっぱり感と洋酒を少し加えることによる大人の味と、見た目のかわいさをセールスポイントに。個別に透明の箱に入れることで高級感を出し、自分たちの商品の売りを物語にして添付するという所までアイデアが固まりました。

【経営マーケティングプログラムとは】

「経営マーケティングプログラム」は、アクセンチュア株式会社と一般社団法人Bridge for Fukushimaが県内5県立校(岩瀬農業高校/ふたば未来学園高校/相馬農業高校/会津農林高校/福島明成高校)で展開する、農業・水産高校向け人材育成プログラムです。グローバル化や高齢化が進む中、将来の地域復興や再生を担う農業高校や水産高校の生徒は、食品や農作物を生産する技術だけではなく、高い競争力や付加価値をつけられるような製品開発力や課題解決力、そして経営に関する知識の習得が求められます。本プログラムは、こうした知識と、その基盤となるマインドを持った人材の育成を目的としています。

アクセンチュア株式会社:https://www.accenture.com/jp-ja/

一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-502-7121
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