福島市中心部にある福島県立明成高等学校。経営マーケティングプログラムを導入して3年目となる今年度は3年生18名がこの授業を受講しています。
1学期末に行った商品の計画発表会。そこでゲストの方々から出た意見や質問を踏まえ、夏休み明け最初の授業では、もう一度自分たちの商品について考える時間を設けました。
それぞれ中身の異なる4つの大福を1セットにした「プレリッチ(※)大福」(※プレミアムリッチの略)を企画しているWonderVogel。計画発表会で「ターゲット層が感じるリッチとは何か、もう一度考えてほしい」とのアドバイスを頂きました。これまでは4種類の味を一度に楽しめることを“リッチ”と考えていたメンバー。しかし計画発表会でその考えが甘かったことに気付かされました。そこで話し合った結果、4種類を2種類に減らし、その2種類をこだわったものにする、つまり中身の産地や素材にこだわることにしたのです。さつま芋餡に栗を入れた薩摩&栗大福には、安納芋ペーストと、栗も粒が大きめの贅沢なものを使用することにしました。
校内産苺ジャム付きマドレーヌ「pone pone ジャムリィ」を企画しているAquaVentus。メッセージカードを商品に付けることが計画発表会で高評価を得ました。試作も順調にいっているため、この日はメッセージカードの内容を話し合いました。何を書くか、ペンが止まってしまったメンバー。以前の授業で作成した商品企画書を引っ張り出し、セールスポイントを見直しました。「米粉のみを使ってグルテンフリーのマドレーヌです」「校内産苺ジャムが果肉感をたっぷり残した製造方法で作っています」といったセールスポイントを書き出し、さらに自分たちの思いも込めたメッセージカードにするべく話し合いは続きました。
これからどんな風に完成に向かっていくのか楽しみです。
もう一チーム、ネギと油揚げを具材にした「おやき風団子」を企画しているPapillonにはこの時点でハプニングが発生していました。続きは次回のブログで・・・。
【「経営マーケティングプログラム」とは?】
「経営マーケティングプログラム」は、アクセンチュア株式会社と一般社団法人Bridge for Fukushimaが県内5県立校(岩瀬農業高校/ふたば未来学園高校/相馬農業高校/会津農林高校/福島明成高校)で展開する、農業・水産高校向け人材育成プログラムです。グローバル化や高齢化が進む中、将来の地域復興や再生を担う農業高校や水産高校の生徒は、食品や農作物を生産する技術だけではなく、高い競争力や付加価値をつけられるような製品開発力や課題解決力、そして経営に関する知識の習得が求められます。本プログラムは、こうした知識と、その基盤となるマインドを持った人材の育成を目的としています。
アクセンチュア株式会社:https://www.accenture.com/jp-ja/