PROJECTプロジェクト

農業・水産高校向け経営・マーケティングプログラム

カテゴリ: 人材育成

Bridge for Fukushimaは、総合コンサルティング会社大手のアクセンチュア株式会社(本社:東京都港区)とともに、平成27年4月から農業・水産高校向けにグローバル人材育成プログラムを実施しています。これは、地域の将来を担う農業高校や水産高校の生徒たちに対して、経営やマーケティングを中心としたビジネスに関する授業を、1年間行うものです。生徒が模擬会社を作り、社長・販売部長・財務部長などの役割を担いながら、商品の企画、事業計画・販売戦略の立案、販売実践を行った後、販売結果の決算・振り返り、結果の最終発表までの一連のビジネスプロセスを体験しながら学びます。

グローバル化や高齢化が進む中、将来の地域復興や再生を担う農業・水産高校の生徒には、食品や農作物を生産する技術だけではなく、高い競争力や付加価値をつけられるような製品開発力や課題解決力、そして経営に関する知識の習得が求められています。このプログラムは、こうしたスキルと経営マインドを持った人材の育成を目的としています。

福島県内では令和2年度は福島県立福島明成高等学校、福島県立相馬農業高等学校、福島県立岩瀬農業高等学校、福島県立修明高等学校、福島県立会津農林高等学校の5校、また宮城県内では宮城県小牛田農林高等学校の計6校に対してこのプログラムを提供しています。

【支援元】

※平成28年度、29年度は(特活)日本NPOセンター「東日本震災現地NPO応援基金【特定助成】「しんきんの絆」復興応援プロジェクト」および福島県「子どもがふみだす ふくしま復興体験応援事業」の助成を受けて実施しました。

農業経営カードゲーム『農トレ』

農トレの遊び方

資金5,000万円を元手に、さまざまなイベントが起こっても収穫量が減らないように、うまく作物を栽培して販売し、どれだけお金を稼げるか班ごとに競い合うゲームです。最終的に手元にたくさんのお金が残ったチームが勝ちです。

  • 6~7名でチームを組み、ゲームを始める前に役割分担を決めます。役割は、社長、経理部長、財務部長、農場長、営業部長、法務部長があり、それぞれ実際の会社の役割に応じた役割の範疇で判断を下します。
  • ゲームは「土地カード」のくじ引きから始まり、どのような土地で農業を営むのかを決めます。
  • その後、「作物カード」の選択、「農業資材カード」の選択、「従業員カード」の選択、「販売先カード」の選択、事業コストの計算、収穫量と売上の予定の計算、「局地イベントカード」のくじ引き、収穫量の実績の計算、「全体イベントカード」のくじ引き、売上の実績の計算、決算までの年間の流れを3回、3年分体験したのち、最終決算となります。
  • 1ゲームの所要時間はおよそ3~4時間です。
  • 6チームまで対戦可能で、約40名が一度のゲームに参加することができます。

製品概要

商品名:農業経営カードゲーム「農トレ」
対象年齢:高校生・大学生・社会人など
発売日:2019年2月1日
価格:18,000円(税別、送料別)
ゲーム概要:農業経営の全体像を、ゲームを通じて感覚的に理解できる体験型シミュレーションゲーム
パッケージ内容物:47種類528枚、化粧箱(大箱+間仕切り7枚)
製造・販売:一般社団法人Bridge for Fukushima
企画・開発:アクセンチュア株式会社
商標登録済み(登録第6093908号 商標:農業カードゲーム)

カードゲームを体験した農業高校生徒のコメント <アンケートより>

「何をどう育て、どのように売るかを考えることは新しい体験だった。」
「災害へのリスクを考えながら組み立てることが大切で、育てる野菜の種類もそれぞれに合った形にしていくことが新鮮だった。」
「頭を使い、みんなで意見を出し合えば、土地が悪くても黒字になるとわかった。」
「1年目はうまくいったが、2年目はうまくいかなかった。皆で話し合い、協力しあうところが楽しかった。」
「実際に農業経営をしているようで楽しかった。」

企画者のコメント

福島・宮城の農業高校で過去6年間にわたって行ってきた農業マーケティング、農業経営の授業を通して、生徒たちが学びたいと思うポイント、学ぶ意欲が生まれる方法、クラスメートと共に楽しんで経営を学んでいくためのフレームワークが確立されてきました。
その学びをカードゲームの形で提供することにより、より多くの高校生・大学生に使ってもらいたい、というのがこの製品のコンセプトです。
より多くの若い世代の皆さんに、農業を経営する楽しさを知り、経営センスや考える力を身に付けてもらうことで、将来の可能性や選択肢を広げてもらいたいと思っています。
(アクセンチュア株式会社 公共サービス医療健康本部 シニア・マネジャー 久我真梨子(くが まりこ))

農トレ説明動画

購入・お問合せ

カードゲームについてのお問合せは、otoiawase@bridgeforfukushima.orgまでご連絡をお願い致します。
ご購入希望の方は『氏名』『所属』『電話番号』を記入のうえ『購入希望』と明記し、必要セット数をご記載ください。

ダウンロード(ゲームに必要なシート)

マニュアル
※ゲームのプレイガイドなので参考にして下さい。

栽培フィールド
※6チームで対戦する場合は22枚印刷して下さい。

金庫フィールド
※チーム分の枚数を印刷して下さい

帳簿
※チーム分×3期分を印刷して下さい。(両面印刷OK)

お金
※3部印刷してカットしてご使用ください。

パラメーター一覧
※それぞれのカードの効果等の一覧表。

チュートリアル
※大人数向けにプレイする際、はじめのルール理解のためにご活用下さい。

カードゲーム参考写真