高校生自ら企画・実施する社会課題解決プログラム(Project Based learning=プロジェクト型学習)を行なっています。私たちはこれからの福島を創る世代をサポートします。
震災以降、身近な人々が避難所の受入れに従事したり、放射能対策のマスクやミネラルウオーターなどの物資の配布、子どもの遊び場の運営から風評対策にかかるまで、様々な地元の大人たちによるNPOや任意団体が自発的に社会課題に対して様々な解決策を行っていることを目の当たりにして、「自分たちも何かできることがないか」と必死に考えている高校生が福島には大勢います。
そんな高校生たちの思いを受け、福島県内の高校では、社会課題に対して自分たちが出来ることを社会科学的に学ぼうという試みが行われ始めました。そこで私たちが目の当たりにしたのは、若者の発想の柔軟さと、知識に対する吸収力、適切な大人たちとネットワークをつなげることによって予想の何十倍もの仕事をしながら、大人たちがむしろ若者と働くことで課題に対して本気に取り組む姿でした。
本事業は社会課題に高い関心を持った福島県内の高校生が、社会課題解決のプロの手法を学びながら、自分たちが関心を持った社会課題に対して大人たち共に解決手段を事業化することで、自分たちのふるさと福島をより実感し、自分たちで街づくりをするきっかけを作る事業です。
震災からの復興は20年以上かかると考え、次世代のリーダーが活躍する場を作ることを目的として、高校生によるPBL(Project Based learning=プロジェクト型学習)を通じたリーダー人材育成プログラムを実施しています。
※PBL(Project Based learning=プロジェクト型学習)とは・・・課題を発見し、グループによるディスカッション等を通じてその課題を解決していく方法。アクティブ・ラーニングの一種。
※アクティブ・ラーニングとは・・・教員による教員が講義形式で一方的に教えるのではなく、学生や子どもたち が自分から進んで、さらにお互いが協力しながら学ぶ指導・学習方法の総称。具体的には、体験学習、課題解決学習、調査学習などがあり、討論やグループワークなども有効な学習方法とされている。2012(平成24)年8月の中央教育審議会による学習指導要領改訂の答申においても、アクティブ・ラーニングへの転換の重要性が記載されている。