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農業高校でアクティブ・ラーニングを実施しています!

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Bridge for Fukushimaは、総合コンサルティング会社大手の アクセンチュア株式会社 (本社:東京都港区http://www.accenture.com/jp-ja/Pages/index.aspx)と共に、今年4月から農業・水産業高校向けにグローバル人材育成プログラムを実施しており、福島県内では福島県立福島明成高等学校と福島県立相馬農業高等学校の2校に対して経営やマーケティングを中心としたビジネスに関する授業を年間を通じて行っています。

生徒が模擬会社を作り、社長や財務部長、商品部長などの役割を担いながら、商品企画から原価計算、販売、決算までを行うプログラムなのですが(こちらの内容については後日詳しく記事にします)、先日は特別授業として

 「日本産りんごの輸出国戦略を決定せよ!」

という輸出国と輸出戦略を考えるアクティブ・ラーニングを行いました。

自分はりんご農家の3代目、日本国内のりんごの消費が減少していく中、売上の3割を国内販売から輸出へと変更したい。それを実現するために、どの国に輸出するか、その国の誰に、どの品種のりんごをどうやって売るのか、それを話し合うグループワークです。生徒たちには、考える材料として各国のGDP、人口、市場調査結果、検疫情報等実際のデータを使った様々な資料が与えられました。その資料を読み込み、グループで議論し考えをまとめました。与えられた多くの情報を整理し、メリットもデメリットもある中、1つの国を選ぶことはとても難しいことです。なかなか意見がまとまらず、頭を抱えながらのグループワークでした。

最後には各班に発表を行ってもらい、現在の日本政府が打ち出している輸出戦略と比較してみました。どれが正解というものがない授業。生徒たち は、生き生きとしながら授業に取り組んでいました。これがアクティブ・ラーニングの良さです。

今回のこのアクティブ・ラーニングの目的は、たくさんある情報から自らの判断軸を決め、結論に導く力を養うこと、また農産物の輸出についての知識を得ることでした。授業後、生徒たちからは「情報を整理して1つの答えを導き出すのは難しかったけど、頭を使って楽しかった」、また先生からは「こういう問題はAO入試でも増えてきているので、授業で実践練習できてよかった」という前向きな感想をいただきました。

Bridge for Fukushimaでは、今後もアクティブ・ラーニングを中心としたプロジェクトを積極的に行っていきたいと思っています。

※アクティブ・ラーニングとは

教員が講義形式で一方的に教えるのではなく、学生や子どもたち が自分から進んで、さらにお互いが協力しながら学ぶ指導・学習方法の総称。具体的には、体験学習、問題解決学習、調査学習などがあり、討論やグループワークなども有効な学習方法とされている。2012(平成24)年8月の中央教育審議会による学習指導要領改訂の答申においても、アクティブ・ラーニングへの転換の重要性が記載されている。

一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-502-7121
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