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【2016年度経営マーケティングプログラム】県立相馬農業高校vol1 事業計画

今年度、福島県立相馬農業高校では8人の生徒が経営マーケティングプログラムを受講しています。受講生は「STAR☆REVOLUTION」「GUNDAM」という2つの模擬会社を結成し、受講生全員が役職(社長・商品部長・経理部長・販売部長)に就き、11月の販売会(相農ショップ)に向けて商品開発と事業計画策定に取り組んでいます。

6月2日(木)は事業計画の授業でした。4月からの2か月に渡り、各会社でたくさんの議論を行いながら商品のアイデア出しや、アイデアの絞り込み、原価計算を行ってきました。前回までに2社それぞれが、新商品を2つずつ企画し、原価計算と先生方へのアンケート調査を行いました。アンケートを取る際には商品について分かりやすく端的に説明することを心掛けなければなりません。GUNDAMの商品の1つ、相農自家製ソフトサラミを記事に練り込んだ「おつまみパン」。「化学添加物不使用の相農自家製のソフトサラミを使用し、ビールのお供にぴったりのカリカリのパン、直径が3cmで5個入りです。先生ならおいくらで買っていただけますか?」最初はたどたどしかった生徒が、数をこなしてくうちにスムーズに説明ができるようになりました。

この日、受講生はアンケート結果をもとに価格を決め、最終的に1社1商品に絞りました。

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「400円かなぁ」、「250円だね」「320円!」と人により商品に対する価値が違うことを実感した生徒たち。加えて価格を決めるために、「利益を出せるか」と「買ってくれそうか」の両方をバランスよく考えねばならないことを学んでいます。アンケートの結果から、「利益を出せる価格」はわかりましたが、本当にこの価格でいいのか?と悩んでいます。

「一番利益がでるのは400円かなぁ、でも同じようなベーコンをつかったパンが230円で売っているから、高すぎるかな、買ってもらえるだろうか。」

「うちは相農特製のサラミを使っているし、パッケージも工夫して高級感を出すから、高くしてもいいんじゃない?」

何度もこれでいいのか?と話し合い、最後はみんなが納得する価格に決まりました。

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こちらは、材料費の見直しをしています。

どうすれば、材料費が下げられるのか?たくさん売れても、材料費が高ければ利益は出ません。デコレーションに使う製菓材料の量を正確に見積もる等、全員で見直しをした結果、原材料費の大幅なコストダウンに成功した模様です。

毎授業、数字と向き合い、話し合いを繰り返す、根気のいる作業が続いています。それでも受講生たちはより良い商品を作ろうと励んでいます。8月の計画発表会、11月の相農ショップ販売会を目標に、今後も彼らの活動は続きます。

【経営マーケティングプログラムとは】

「経営マーケティングプログラム」は、アクセンチュア株式会社と一般社団法人Bridge for Fukushimaが県内5県立校(岩瀬農業高校/ふたば未来学園高校/相馬農業高校/会津農林高校/福島明成高校)で展開する、農業・水産高校向け人材育成プログラムです。グローバル化や高齢化が進む中、将来の地域復興や再生を担う農業高校や水産高校の生徒は、食品や農作物を生産する技術だけではなく、高い競争力や付加価値をつけられるような製品開発力や課題解決力、そして経営に関する知識の習得が求められます。本プログラムは、こうした知識と、その基盤となるマインドを持った人材の育成を目的としています。

アクセンチュア株式会社:https://www.accenture.com/jp-ja/vv

一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-502-7121
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