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ガチなおせちをDIYする会

福島産の食材にこだわった、「ガチなおせち料理」を作るプロジェクトです。

高校3年生の時にBridge for Fukushimaで、「ラーメンって日本食なのか?」という話題が出て、自分の思っていた日本食のイメージが曖昧になり、日本食や和食に興味を待ち、調べ始めたのがきっかけです。

ユネスコ無形文化遺産にも登録された和食。日本人は季節や個々の行事を大事にする文化を持っており、
その中で「日本の食」を一番に表しているのは何かと考えた時に、「おせち料理」が思いつきました。

私は、おせち料理と言えば31日に購入して、家族で食卓を囲み食べるものという認識がありました。
しかし、調べていくうちに、31日に食べることも本来の形ではないことや、購入したおせち料理に入っている料理は、現代になってから加わった料理や中華系の料理が含まれており、自分の家で食べていたおせち料理は「定番おせち」ではないことが分かりました。

また、周囲の友人におせち料理を食べた経験があるか調査した所、30人中18人が、おせち料理を食べた経験がなく「実際に作ってみたい」「日本の文化だからちゃんと知りたい」という人たちでした。
周囲にこれほどにもおせちを知らない、食べたことがない人がふえているのか推測したところ、
家族形態の変化や時代の変遷によって、家庭でおせち料理を作って食べることに
時間を割けなくなっているのではないかと考えました。

そこで、本プロジェクトでは、家庭であまり作らなくなってしまったおせち料理を皆で作ることで、
おせちに関する興味を深めてもらいたいと考えました。
さらにこのプロジェクトを通して、おせち料理に込められた意味や、三が日に食べる理由といった、
普段あまり耳にしないおせちの豆知識を、作りながら一緒に学び、共有したいと思い、このプロジェクトを行いました。

<当日の様子>

  

当日は高校生が9人、大学生が7人参加して皆で買い出しから、
どの日にどのメニューを作るか等を一から決め、4日間かけてプロジェクトを行いました。
連日の作業であるにもかかわらず、参加者の皆さんは本当に楽しいと言って参加してくれました。
事後アンケートの結果でも、ほとんどの参加者から「大変満足」の声を頂けました。
最終日は皆で机を囲み、おせちのあれこれを話しながら一緒に楽しく食べることができました。

<調理日程>

<未来の起業家>

谷杏奈です。福島西高校出身、宮城大学食産業部の1年です。
普段は仙台に一人暮らしをしていて、仙台では公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン※という団体でも活動をしています。
今回、このプロジェクトを行って、参加者の方からも「毎年やりたい」との声を聞けて
定期的にこの企画は行っていこうと思っています。
私自身この企画が、自分の思っていた以上に楽しくて、毎年継続して行ないたいと強く思いました。
今回は初めてで、正直どうなるかわからなかった部分が多かったので、進め方や掛かる時間等で戸惑った部分もありました。
今年の反省を踏まえつつ、来年からは、ハードルを上げて「福島のおせち」に徹底的にこだわり、
使う食材はすべて福島の食材オンリーにしていこうと考えています。
そして、いずれは福島の企業さんと連携して、市場に出そうと考えています!

※公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
子どもたちの家庭環境によって生じる経済格差による放課後の教育格差を解消するために、学校外教育バウチャーの導入をしています。その中で大学生は、クーポンを利用している子ども達と月1回電話面談を行い、子ども達のお兄さん・お姉さんという家族や兄弟とは違った、斜め上の関係性を作り、クーポン利用の支援を行っています。

一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-502-7121
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