2月4日(日)に南相馬市で第9回High School Pitchが行われました。5組の高校生がピッチャーとして登壇し、自分が取り組んでいるプロジェクトについて語り、会場にいらっしゃったオーディエンスの方々とアイディアを出し合いました。
今回はゲストに東北学院大学経済学部准教授の齊藤康則氏、ご当地ヒーロー「ツインウエィター」スーツアクターの広瀬和重さんをお迎えし、ご自身の経験やアドバイスをいただきました。また、司会にはあったかふくしま観光交流大使でもある女優の小沼寿恵さんにお越しいただきました。
今回は相双地域から3組、中通り地区から2組の高校生が登壇しました。
1組目のピッチャーは「ゼロ・ゴミッション」です。南相馬市を中心にゴミ拾いをスポーツ化した参加型イベントを行っています。High School Pitchへの登壇は2回目ですが、新しい代に引き継ぎを行い、新しいゼロ・ゴミッションとしての登壇でした。これまで5回イベントを開催し、次の代へと引き継がれたことから新しいイベントの形を模索しており、ゴミ拾いについてアイディアを広げていきました。
2組目のピッチャーは「あいでみ」です。日中交流事業を高校生が行っている活動ですが、前回の会津開催でも登壇しオーディエンスの方々からたくさんのアイディアを貰いました。今回は12月に行われた上海渡航の報告と、3月に行われる成果報告会へたくさんの方に来てほしいという課題についてアイディアを貰いました。
3組目のピッチャーは「trees」です。相双地域にあるおいしい食べ物を高校生たちが詩文たちの目線で選び、年に4回定期便として発送する活動を続けています。商品開発や新しい商品にどう出会うのか?などアイディアがたくさん出てきました。
4組目のピッチャーは「凍天プロジェクト」です。郡山の商店街を凍天を使って盛り上げたいと考えている彼ら。大好きな凍天が作られた南相馬での登壇ということで思いもさらに募った様子です。商店街と凍天を組み合わせたらどんなことができるのかなど地元ならではの様々なアイディアが出てきました。
5組目のピッチャーは「CAN CAMP!」です。震災後にキャンププログラムに参加したくさんの「できた」を体験したことから、南相馬の子どもたちにももっとたくさんの「できた」を体験できるようなキャンプをしたいという思いで登壇しました。どんなキャンプにできそうなのかアイディアを貰いました。
ブレインストーミングでは高校生も大人も関係なく、どんどんアイディアを出していきます。各テーブルからは「こんなこともできるんじゃないか?」「ここと協力できそうだぞ!」という声が絶えず聞こえてくるほど白熱しました。
第7回からはわくわくさせられたプロジェクトへ投票し、得票数の多さでグランプリ、準グランプリが決まります。今回は「CAN CAMP!」がグランプリ、「trees」が準グランプリを受賞しました。賞品としてグランプリにはハワイアンズのペアチケット、準グランプリは南相馬市小高にある『HARIOランプファクトリー』のペア体験券が贈られました。また地元のスポンサーによるスポンサー賞には復興支援センターMIRAI賞として相馬市の福祉作業施設『工房もくもく』のボールペン3色セットが「ゼロゴミッション」へ、南相馬市小高にある『東町エンガワ商店』よりお菓子詰め合わせが「凍天プロジェクト」へ、福島医大生の大浦葉子さんが行っている『小高ネイルサロン』よりネイルサロン招待券が「あいでみ」へ送られました。
【trees】
【CAN CAMP!】
【あいでみ】
イベント終了後には、登壇した高校生から
「今まで1人で悩んでいたのが馬鹿らしいくらい、すてきなアイディアを貰うことができた!」
「たくさんアイディアが出てきて、これからの活動がわくわくしてきた!」
という感想の声を聞くことができました。今年度最後のHigh School Pitchでしたが今後も定期的に開催していく予定です。詳細につきましてはfacebookページにて随時お知らせしていきます。
最後にご参加・ご協力いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。
次回のHigh School Pitchもどうぞお楽しみに!