2016年3月20日~3月22日に2泊3日で、生き方としての憧れの対象を見つけ、これからの自分の生き方を考える高校生企画「ソラトブクルマ」の活動を行いました。この活動は公益財団法人東日本復興支援財団「子どもサポート基金」(2015年度)として実施されました。
まずは緊張をほぐすためにアイスブレイク。参加者の顔と名前を覚えることも兼ねて、他己紹介をしました。
初日と2日目には「素敵な大人の話」を聞く時間を設け、今回は4組の方々からお話を伺いました。
1組目は、株式会社福島ガイナックスの代表取締役である浅尾芳宣さん。三春町に福島ガイナックスを設立した思いや、これまでの活動、学生時代の浅尾さんご自身のことについてお話しいただきました。参加者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。意味より意義を考える方が大事なのではないか、最短距離を通る方が効率は良いが、それだけでなく寄り道をして幅のある人は面白いという言葉は、進路選択や生き方の選択に悩む参加者の心に響いたのではないかと思います。
4組目は、大堀相馬焼松永窯の松永武士さん。大堀相馬焼についてのお話をはじめ、大学在学中に会社を設立した経緯や海外での事業についてお話をいただきました。以前はあまり福島が好きではなかったという松永さん。「地元」「福島」にこだわりすぎなくていい、広い世界を見て吸収したものを福島で生かす選択肢もあるという考え方もいいのではないかという言葉に、参加者の皆さんも心を動かされたようでした。
3日目は、合宿を通して感じたこと、変化したことを形にしていきます。
まずはワークシートを使って、1年後、大学卒業後、30歳ごろ、20年後の4段階に分けて、自分の将来のイメージを広げました。その後、「20年後の自分」をテーマに、雑誌の文字や写真を切り抜いてコラージュを制作。短時間での作業でしたが、それぞれの思いの詰まった作品が仕上がりました。合宿が終わってからも3日間のことを思い出して仲間の存在を励みにしてもらえるよう、他の参加者からのメッセージを書いてもらう時間もとりました。
最後は、参加した高校生それぞれが感じたことを話してもらいました。その中から2人の話を紹介します。
~参加者Aさんの話~
計画的に人生を送っていかなければならないと思っていたが、それは違うということに気がついた。まだまだ知らない職業もたくさんあるから、やることをこれから見つけていけばいい。将来は英語の力を生かしたいが、英語はあくまで手段。それを利用して自分は何をしたいのかを考えるきっかけになった。
~参加者Bさんの話~
合宿で出会った人は、今まで見てきた人と全く違った。ショッキングだった。あらゆるものを吸収しなきゃと思った。自分の見方が変化したのが、ホワイトシップのワークショップ。数年間悩んできたことが、たった数時間でガラリと変わった。今回の経験がいいステップになったので、今後は自分をもっとわかるために何かしたい。これから新しい環境に入っていく時、自分は変わらなきゃいけないということを念頭に置いて生きていかなければならないと思った。
この合宿を通して感じたこと、学んだことを、今後の選択に役立ててもらえればと思います。
この2泊3日の活動では多くのことを吸収させていただきました。
「ソラトブクルマ」でお話をしていただいた皆様、誠にありがとうございました。
今後とも「ソラトブクルマ」をよろしくお願い致します。
この活動に興味のある福島県在住、もしくは福島県出身の高校生は気軽にご連絡ください。
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