【実施報告】「実践型社会課題解決プログラム@楢葉」を実施しました。

「実践型社会課題解決プログラム@楢葉」実施報告

2021年9月18日~19日に「実践型社会課題解決プログラム@楢葉」をオンラインで開催しました。
参加者はZOOMで参加し、MIROというオンラインツールを使用してワークを行いました

以下の流れでプログラムを進めていきました。

○楢葉町スタディツアー

現地で実施する場合は、最初にフィールドワークをして楢葉町を直接見て回りますが、今回はオンライン開催でそれは出来ません。
そこで、現地とZOOMで繋ぎながら楢葉町のスタディツアーを行いました。

スタディツアーの中で、町民の方から直接話を聞く機会が何度かあり、気になった点などを聞くことが出来ました。この点はリアルタイムで実施することの強みだと感じました。

↑キャンプに来ている人に聞き取り

道の駅楢葉を訪れ、実際に参加者と売っている商品を見たり、ZOOM上で買い物をしたりしました。
楢葉町の特産品を調べると柚子や鮭、さつまいもなどが出てきますが、実際に商品を見るとそれ以外の発見があり、楢葉町を知るという意味でもよい時間になりました。

↑実際に買い物をしている様子

○楢葉町を知ろう

楢葉町スタディツアーをした後は、楢葉町の「印象と特徴」、「課題」、「課題で困っている人」の3つの項目について付箋で情報を出し合いました。

この際、参加者それぞれが関心のある分野を中心に楢葉町の情報を出していったことで、
農業・行政・ITなど幅広い視点の情報が集まりました。
また、スタディツアーをしていたことによりネットには出てこなかった情報が出たことも印象的でした。

○情報収集

2日目の最初に楢葉町のまちづくり会社「一般社団法人ならはみらい」の平山さんにお話を伺いました。運営管理をしている「ならはcanvas」という施設の説明や、1日目で出てきた疑問などを聞くことが出来ました。

○問題分析

続いての問題分析では、楢葉町に住んでいる若者の1人が町との心理的距離を感じているというところから話が始まりました。その議論の中で「地域に若い人が少ない」という中心課題を定め、その原因を出していき深掘りを行いました。

参加者は、「自分だったらどういう地域だと住まないのか」のように考えたり、楢葉町の資源をもとに考えたりしていました。

○目的分析

目的分析では、問題分析で作成した樹形図を利用します。
問題分析で出した「○○がない。」、「○○できない。」などの課題を「○○がある。」、「○○できる。」という形に変えて解決策を出していきます。

参加者は、逆の視点で考えたことで新しい意見が出たり、関係が変わったりしながらも作業を進めていました。

○ペルソナ

目的分析をした上で、より今回の対象である若者に合った解決策にするため、ペルソナづくりを行いました。参加者が居住地・性別・業種・家族構成などを考えて1人ずつ作成し、そのペルソナを踏まえた解決策などを目的分析に付け足していきました。

○振り返り

最後に2日間の振り返りを行いました。
印象に残っているところがバラバラだったり、オンラインスタディーツアーを自分でもやってみたいという人が居たりとこの時間だけでも意見の違いがはっきりとしてました。

オンラインでの実施で、現地で実施するときよりもその土地のことが分かりにくいなど、やりにくい所もあったものの、オンラインスタディツアーという方法を用いることでそこを軽減できることなど、気づきが多くあった2日間でした。

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