2025年10月2日(木)、静岡県東伊豆町に所在する稲取高校にて、「災害時の意思決定」をテーマにした防災ケーススタディ授業を実施しました。東伊豆町は南海トラフ巨大地震の震源域によっては津波が到達し得る地域です。修学旅行に向けた事前学習の一環で地元で起こり得る災害について考える機会として今回の授業を実施しました。
担当教員・コーディネーターと打ち合わせを重ね、「休日の部活動後、高校近くを移動中に地震が発生した」という想定で文章教材(ケース)を作成し、それを用いた1コマ(50分)の授業を行いました。

今回は5分ほどでケースを読み込み自分が置かれている状況を理解してもらいました。実際に高校の通学路になっている場所で地震が起きた想定にしたため、生徒にはある程度周囲の状況などを理解したうえで考えてもらうことが出来ました。
その後、自分が登場人物の立場であればどのような行動を取るか、どうしてその行動をしようと思ったのかなどの問いに対して、まずは一人ひとり考えてからグループで共有し合うことで考え方や意見の違いを体感してもらいました。

今回の授業は「意思決定」がテーマとなっていたため、どのような流れで意思決定が行われるのか、災害時の意思決定はどのようなものなのか、災害時に意思決定をするために普段から集めておくべき情報は何かについて話をしました。
また、最後に東日本大震災の津波の映像を見てもらい、実際の災害での意思決定がどのようなものなのかを考えてもらいました。
今回授業をした2年生は修学旅行で雲仙普賢岳を訪れるとのことなので、ぜひそこでの学びに繋げていってほしいです。
当団体では、防災学習やケーススタディ授業の設計・実施を承っております。
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