【実施報告】ケースメソッド検討会を実施しました!

2025年3月13日に、全国各地の教員やコーディネーター計14名が参加し、ケースメソッド検討会を実施しました。

本検討会は、三菱みらい育成財団の助成を受けた
[「ケースメソッド」を用いた主体的・協働的な学習を実践できる教員・指導者育成プログラム]の一環です。
今回は、今年度作成したケース2本を用いた研修を体験してもらいながら意見交換を行いました。

ケース1本目「学生にとっていい探究」

1本目は、只見高校の高校生が、総合的な探究の時間に、地域の方と協力して商品開発に取り組んだ2人の高校生へのインタビューを元に作成したケースです。

Q.2人が探究活動をするなかで、モチベーションがあがったきっかけはどこだったのか?
Q.高校生が受け身から主体的に変わる要素は何か?
Q.大人の関わり方はどうするのが良いのか?
などの問いについて、
「実際に行動をしたからこその気づきや学びが、次の活動へのモチベーションになったのではないか」
「認めてもらった、褒められたことが大事なきっかけで、褒められたタイミングも重要なのではないか」
などそれぞれの現場の経験も交えたディスカッションが行われていました。

ケース2本目「秘伝のたれ」

2本目のケースは北海道鵡川高校魅力化コーディネーターへのインタビューを元に作成したケースでした。
参加者は、コーディネーターが多かったこともあり、
Q.コーディネーターの役割とは?
→マネージャー・サポーター・プレイヤーなど様々な役割があるが、これを一人が担うのか、分担できた方がいいのか
Q.誰と誰を繋ぐコーディネーターなのか?
→生徒と地域の方、学校と行政、地域の方と教員など
Q.教員の視点で考えると、コーディネーターにどのような役割を担ってもらいたいか
→教員が出来る範囲と難しい範囲や、逆に教員が担わないといけない部分もあるよね
のような様々な問いが出てディスカッションが盛り上がっていました。

〇振り返り

振り返りとして、参加者全員で1日の感想や、あったら良さそうなケース等について、それぞれが共有しました。

あったら良さそうなケースについては
・上手くいかなかった事例のケース
・探究に関わってきた地域の方のケース
・引継ぎに関するケース
・高校生の時にコーディネーターと関わりがあって、そこからコーディネーターになった人のケース
など色々な意見がでました。

感想では
同じケースを読んでも、気になる点や受け止め方がことなっていたので、そういう見方もあるのかという気づきになった。
自分の考え方の癖に気が付くことができた。
などがありました。

〇ケースメソッド研修実施校募集のお知らせ
現在当団体では、ケースメソッド研修を実施する高校を募集しています。
ケースメソッド研修は、教員の探究授業に関するマネージメント能力、 実践スキル、批判的思考力などの向上に繋がります。
研修には
①既存のケース(他校の事例)を使用した研修
②自校のケースを作成し、それを用いた研修
の2パターンの研修があります。

興味がある方は、団体の問い合わせフォームまたはメール(info@bridgeforfukushima.org)までお問い合わせください。

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