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インターン生インタビュー【齋藤亮太さん】

今やりたいことの、その先で何ができるか。
そこまで考えられるようになりました。

インターン生 齋藤亮太さん
福島大学 理工学群共生システム理工学類 環境システムマネジメント 専攻(3年)
受入事業先:株式会社 小高ワーカーズベース(福島県南相馬市)
インターン期間:2017年8月21日~9月15日
課題:1ヶ月社会起業家に密着生活! 10の事業を作るまでの仮説検証に挑む

――まず、このインターンを志望したきっかけを教えてください。

大学1、2年生の時、同じ福島県の別の村で行われていた、大学主催の地域実践型事業に参加していました。その中で何度か小高も訪れ、田植えをしたり小高ワーカーズベースの和田さんに話を聞いたりしていたんです。3年後期で研究室に入る前に、何かしたくてインターンシップを探していた時に、小高でのプログラムを見つけ、小高の現状がどうなっているのか自分の目で見られると思って決めました。「事業案10本作成」という課題は大変そうでしたが、自分たちで地域の課題を解決するという活動は、将来にきっと活かせると思ったんです。

――インターンシップ期間中はどう活動していましたか。
最初は小高の現状を知るだけで1週間かかりました。事前に調べてはいたものの、現場はやっぱり違います。まずはいろんな人にヒアリングを始めました。和田さんに紹介してもらったり、イベントに参加して相手を探したり、もう一度話を聞きたいと思った人にアポを取ったり、とにかく動きました。
2週目に入った時、このままではまずいと気が付いたんです。対象が広すぎて絞れていなかった。対象も方法も聞く内容も、すべて考え直す必要があると気づいたので、まずはたたき台を作り、そこから広げていこう、と。
でもそれも悩みながらの作業でした。そのたたき台は本当に小高が求めているものか、もっと過程を踏むべきじゃないか、実行可能な事業につながるのか。そこでさらに考え直したのが「自分たちの強みとは何か」。一旦そこに戻ってヒアリングを再開しました。
3週目からはヒアリングの連続でした。自分たちで仮説を作り、検証するためにヒアリングをする。成果報告会の前日まで続けました。事業案の作成まで十分手が回らなかったので、正直、自分の中ではまだ煮え切らない部分もあります。

――今回のインターンシップは、他に6名のインターン生が一緒でした。他のメンバーとの関わりはどうでしたか?
学年に関係なく、悩みや進路の話を語れるメンバーでした。みんなバックグラウンドも違うし、福島に初めて来た人もいる。自分の意思をはっきり持って参加しているメンバーばかりで、刺激になったし学ぶことも多かったです。
「自分は表現がヘタ、でも周りは上手」と悩んでいるメンバーがいたんです。苦しみつつ自分の特技もちゃんと活かしていた。他のインターン生が悩んで頑張る姿も見られて刺激になりました。

――今回、BFFではリフレッシュ期間(裏磐梯・小野川湖2日間)を設けました。有意義に過ごせましたか?
みんなどんな仕事をしているのか聞けたり、自分が何をしているのか話せたり、それを通して自分の中で修正や確認の作業になりました。今まで自分がどんな人に会ってきたのか、結局将来何をしたいのか、振り返りと今後の展望とが同時に考えられた期間でした。自然の中だったので本当にリラックスできました。

――齋藤さんにとって、インターンに参加してよかったと思うことを教えてください。
いろんな人に出会えたことですね。被災地だからと言って、みんなうつむいているわけじゃない。ここで頑張ると決めた人たちは、誰もが前向きで明るくて温かかったです。
30代Uターンの方々にヒアリングした時、結果的にその方たちの同窓会の場になったんです。お互い小高や復興について話すことがなかったけれど、改めて自分たちの考えを言い合う機会になったと喜んでもらえてよかったと思いました。

――この経験を将来にどうつなげていきたいですか。
職に直結するインターンではなかったので、どうつなげるかは自分の課題です。水質・地質の分野に興味があるけど、今回、現場の人たちの間に入り、その視点や視野に触れたことで、数字やデータの先には必ず人がいる、ということに気がつきました。それは本当に大きかったです。
次の目標は青年海外協力隊。今までは入ることばかりが目的でした。今回、じゃあ入ってからどうするか、さらにその先どうしたいか、そこまで考えられるようになりました。いろんな人の話を聞いたり、他の手段も探したりして、自分が何をどう還元できるかを考えていきたいです。

―――最後に、これからインターンシップに参加しようと思っている人たちにメッセージをお願いします。
1か月は長いだろうと聞かれることが多いですが、そうは感じません。自分たちで考えて行動して結果を残す、まさに実践型です。あっという間です。
僕は自分の弱みも分かったし、強みにも気が付きました。理論的に話すのが苦手なこと、できる・できないのラインが見えたこと、人との関わりが一番大事なのだということ。そういうことも分かったし、将来、青年海外協力隊に入って、その先どうするか、そこまで考えられるようになりました。

実は震災後、「福島出身です」と言えない時期があったんです。僕は会津で被災したけど浜通りのことはよく把握していなかった。県外に一人旅した時、いろいろな人に「福島は大丈夫?」と聞かれても、他の人から聞いた話でしか福島を語れませんでした。それが恥ずかしくて、「会津出身です」とごまかしていたんです。だからこそこのインターン中に、自分の目で、足で、小高を知りたいと思いました。それができてよかったです。
これから先は県外や海外に出たいけど、今はまだ福島には戻りたくないなあと思います。自分にちゃんと力を付けて、何ができるのか、それが自分の中で確立してから帰って来ないと、と思えるようになったから。
インターンが終わって、自分がどう変わっていくのか見てみたい。これからの自分が楽しみです。

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