ご支援いただいている団体・企業様
follow us in feedly

インターン生インタビュー【中山優子さん】

どんな知識も経験も必ず役に立つ。
そう実感したから、今どんな授業も楽しいです。

 

中山優子さん

立命館大学 産業社会学部 現代社会学科(2年)
受入事業先:松島屋旅舘(福島市・飯坂温泉)
インターン期間:2017年8月21日~9月15日
課題:ペルソナを作成せよ!旅舘のブランディングに関わるチャンス!

 

――インターンに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
震災当時は栃木に住んでいたので、福島のことも他人事とは思えませんでした。当時は福島に行く機会がなかったけど、現状を知りたいと思ったんです。それと今、洋菓子屋でアルバイトをしていますが、お客さんと関わるうちに接客サービスに興味が出てきました。

――それで松島屋旅舘さんでのインターンシップを選んだんですね。1か月間どんなインターンでしたか。
まずは飯坂温泉の街歩きや旅館業の体験から入りました。この時は楽しい!という気持ちでいっぱいでした。すぐに旅館のポスター作りに取り組むことになりました。お風呂や自販機のご案内用です。これがペルソナ作成とどう関係があるんだろうと思っていましたが、今振り返ると、お客さんの立場から徹底的に物事を考える作業になり、後でペルソナ作成にとても役立ちました。

――ペルソナ作成は3週目から取り掛かったんですね。
作り方は事前にネットで調べたので、イメージしてきたつもりでしたが、いざ取り掛かると考えなければいけないことが多すぎて、スムーズに行きませんでした。年間を通したユーザーなのか、現在いちばん訪れている客層にするのか、冬場の集客を目指すのか、藤井君(もう1人のインターン生)と一緒に、お客さんにヒアリングしたりディスカッションしたりして作っていきました。

――ヒアリングはどうでしたか?
日帰り温泉のお客さんが、どれだけ松島屋旅舘のお風呂がいいか力説してくださったり、ペットと宿泊されていたご夫婦から、具体的にどんなサービスを望むのか教えていただいたり、ペルソナ作成のイメージがかなり固まりました。

――最終的に作成したペルソナは、松島屋旅舘さんからとても好評でしたね。
正直あまり確信がなかったので、ほめていただいてビックリでした。

――確信を持つためには、どうすればよかったんでしょう。
ペルソナ作成がうまく進まず焦って、遅れにつながってしまったので、いつから何をすればいいか、予定と進捗状況をしっかりと考えるべきでした。あとは、宿泊されるお客さんのデータがもっとあればよかったなと思います。

――3週目で他の旅館に泊まりに行くプログラムもありました。
旅館業で参考になりそうな視点で宿泊する、という経験が今までなかったので、とても新鮮でした。

――松島屋旅舘さんでのインターン生は2人でした。南相馬チームとのかかわりはどうでしたか?
裏磐梯のリフレッシュ期間で交流した時、他のメンバーが自分自身や将来について、とても真剣に考えていて刺激を受けました。ちなみに裏磐梯は自然が豊かで、仕事を離れて思い切り楽しめたので、リフレッシュという意味では私が一番目的を果たしたかも(笑)。
同じ松島屋旅舘のインターンの藤井君は、じっくり考えて慎重に行動に移るタイプが似ていて、お互いに意見しやすかったです。一緒に悩んで頑張れる仲間がいるのは幸せだと思いました。

――中山さんは関西なので、メンバーの中でも遠方からの参加でした。初めて来た福島はどうでしたか。
今でもよく考えるくらい衝撃的だったのは、あちこちの家の庭にビニールシートで覆われた除染土が置かれていたこと。福島の人たちは毎日これを見てどう思うんだろうって。ここまで日常生活に原発事故の影響があるとは思っていなかったんです。
このインターンも「復興・創生」のため。松島屋旅舘さんが震災前のお客さんをどう呼び戻すか悩んでおられるのもすごく伝わりました。私たちがペルソナを作成し、プランを立てても、本当に動くべきはそこからなんですよね。旅館業の難しさ、福島の現実を感じます。
インターン中に宮城県の松島にも連れていっていただいたんですが、ここまで津波が来た、という看板を見た時、「ああ、こんな観光スポットにも津波が押し寄せたんだ」と、そのリアルさに衝撃を受けました。
関西にいたら絶対に分からないこと、行かないと見えないことが行って分かりました。新聞やニュースももっと積極的に見ればよかったなと思うし、他の東北も見てみたかったです。

――振り返ってみて、得られたものは何でしたか?
1つは授業態度がかなり変わったこと。前は、この授業は何のため?と思うこともあったけど、インターン後は、どんな知識もいつか全て役に立つし、自分の考えを深める材料になると実感したから、すべての授業に真剣に取り組んでいます。自分の頭でじっくり考える癖もつきました。日々起きるいろいろな問題も、他人事と思わず知識として自分の中に溜め、自分の頭で考える糧にしています。

――将来にどうつなげるか、見えてきましたか?
将来はまだ決めていませんが、考え方が変わりました。今まではできそうな範囲内だけしか見ていなかった。でもコーディネーター面談で、「できない理由を見つけるのは簡単。だからこそできる理由を探すことが重要」と言われてハッとしました。できることじゃなく、やりたいこと。その視点から将来を探っています。

――これからまた春のインターンシップが始まります。参加を考えている学生さんたちにメッセージをお願いします。
自分の中で意外と大きかったのが、先ほど話したコーディネーター面談でした。たくさんの質問をされて、初めて自分の考えの未熟さを自覚しました。自分の考えも大きく変わったし、その面談を受けただけでも本当に意味があったと思っています。
1か月は長いから迷うと思います。私も迷いました。でもだからこそ参加するのも一つです。私は迷って参加したけど、終わってみたら良かったことばかりでした。きっといい経験になると信じています。
松島屋旅舘の社長さんも女将さんも、何でも遠慮なく話してと言ってくださり、本当によくしていただきました。飯坂温泉も松島屋旅舘もいいところですよ!

一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-503-9069
Top