ご支援いただいている団体・企業様
follow us in feedly

相双地区の輝く大人を伝えるプラットフォーム⑫ 「一般社団法人富岡復興ソーラー(富岡町)」

相双地区の輝く大人を伝えるプラットフォーム⑫

一般社団法人富岡復興ソーラー
富岡復興ソーラー高津戸・清水前太陽光発電所 所長 葛城裕晃さん
担当 柳川享進さん

 

今回は、双葉郡富岡町にある「富岡復興ソーラー高津戸・清水前太陽光発電所」の葛城さんと柳川さんにお話を伺ってきました。お二人を一言で表すと・・・
~発電所を通して地域に関わっている方~です。
お二人は、「株式会社エコロミ」の社員として、現在発電所の管理等をされています。

 

~プロフィール~

葛城裕晃(かつらぎ ひろあき)さん
葛城さんは宮城県出身、昭和50年8月生まれ。

柳川享進(やながわ たかのぶ)さん
柳川さんは愛媛県出身、昭和59年3月生まれ。

↑写真左側が葛城さん、右側が柳川さん

_______________________________________________________________________

設立の経緯について教えてください
「富岡復興ソーラー」の代表理事遠藤陽子さんは、元々教鞭をとっており、2010年に富岡町内の中学校で定年を迎えました。
その翌年に震災があり、避難生活を送る中で富岡町の復興が進んでいないと感じていたことから、太陽光発電で得た収益を用いて富岡町復興を目指すことを決めました。
その事業を行うために「一般社団法人富岡復興ソーラー」を設立しました。

どんな事業をしているのですか?

発電所を建設する予定だった、高津戸・清水前の地権者の方々の家を周り、建設の目的などを説明して回りました。地権者の方々が県外に避難されていたり、賛同していただけないこともありましたが、多くの地権者の方々にご協力頂き、2017年5月に着工、約一年で完成しました。

約34haの土地に約11万枚の太陽光パネルが設置されており、町民主導の太陽光発電所としてはかなり大規模なものになっています。2018年3月から発電を開始し、2018年3月から2038年まで20年間に渡り、事業を行います。
売電で得る利益を農業の再生、高齢者支援、人材育成に使っていくつもりです。

まだ具体的にどんな事業を行うか決まっているわけではありませんが、例えば、農業を再生するための手段として、バラの栽培を行う予定です。富岡町は桜とつつじが有名ですが、さらにバラの栽培を行うことで農業が活性化していくと考えています。
高齢者支援や人材育成についても町の政策等を踏まえつつ課題に応じて事業を行っていく予定です。

なお、発電所では発電設備はもちろんのこと、太陽光パネルを設置している土地の管理も行っています。約34ha(ヘクタール)の面積があるため、パネルのチェックや土地の管理にも時間がかかる作業となりますが、安全管理を怠らず、一つひとつの作業を丁寧に行っていくことを心がけています。

目的について教えてください
太陽光発電によって出た収益の一部を高齢者、農業・教育支援にあて、ふるさと再生を目指すことです。

ビジョンについて教えてください
この事業は20年という期間で行う予定です。発電所の安定運用を通して農業の再生や高齢者支援、人材育成を行っていくことにより、富岡町の復興に関わっていきたいと考えています。また、20年後この事業が終わった時に、太陽光発電を続けるのか、それとも農業を行うのかを選ぶ次の世代の人々に多くの選択肢を残していけるようにしたいと思っています。

理想の地域像を教えてください
20年後、この事業が終わり、次の世代の人々が引き継いでいくときに自分たちで決めることが出来る選択肢を作れていることが理想です。例えば、現在太陽光パネルを設置している農地で太陽光発電を継続するのか、野菜を栽培するのか、花木を栽培するのかというようにいくつか選択肢があります。どの選択をするのか今すぐには決められませんが、選択肢を広げていけるように今後の事業に寄与していきたいと思います。

仕事の魅力を教えて下さい
この事業は20年間続いていくものです。将来にむけてどのような事業を行えばよいか、何が必要になってくるのかなどを考えながら進めていくことは不安な部分もありますが、その分やりがいはあります。長期間富岡に関わっていけることが魅力の一つだと思います。

どのような人材と一緒に働きたいですか
自分の中に信念を持っている人です。
どんな信念を持つのかは人それぞれだと思いますが、「この仕事を通して〜したい」「〜を目標にしたい」などをしっかり持つことが大切です。完璧な正解のないことに取り組むからこそ、成功、失敗に関わらず新年を持って取り組んでいける人と一緒に働きたいです。

大学生にはどんなことを学んできてほしいですか?
社会人になると、自由に使える時間が少なくなります。
旅行を通して新しい文化に触れることや、様々な人から話を聞くなど、大学以外にも学べることがたくさんあるので、ぜひそういったことに積極的にチャレンジしていってほしいと思います。特に長い期間休みを取ったり、複数人で出かけることはなかなか出来なくなります。それはぜひ学生のうちにやってきてほしいです。

会社情報

・法人名     一般社団法人 富岡復興ソーラー

・代表理事    遠藤 陽子

・設立年月日   2012年4月26日

・従業員数    6人

・本社住所    福島県いわき市泉ヶ丘1-36-10

・ホームページ  http://www.tomioka-reconstruct.jp/

・電話番号    080-1040-3254

 

お話を伺って・・・

 

富岡町で私が住んでいた家の近くに発電所はあります。それもあって、どうしてもお話を伺いたいと思っていました。お話を伺う中でこの事業を行う理由などはもちろん、今後に向けてどのように考えているのかなどを聞くことが出来ました。
最初にバラの栽培を行う予定だと聞いた時には想像がつかなかったのですが、除染の段階で客土(ほかの場所から土を持ってきて入れ替えること)を行ったため農地の状況が悪くなったという話を伺い、だからバラの栽培なのかと納得しました。
20年先と言われてもあまりピンとこないのですが、太陽光発電事業が終わってからどのような方法をとるのかを考えるようになるのでそのためにも知識を深めていきたいと思います。

改めて、今回取材にご協力いただいた葛城裕晃さんと柳川享進さんに御礼申し上げます。

取材・原稿 (福島大学 佐藤 勇樹)

_________________________________________________

この事業は、当団体が福島県「平成30年度福島県避難者・帰還者心の復興事業」の助成金を受けて行っています。


一般社団法人 Bridge for Fukushima
[本部:高校生のためのコミュニティスペース palette]
〒960-8061 福島県福島市五月町2-22
TEL&FAX:024-503-9069
Top