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【開催報告】参加型視察プログラム@津和野を行いました!

Bridge for Fukushima では大学生向け事業として、福島県外に視察に行く参加型視察プログラムを行っています。2018年度は沖縄県石垣市、島根県津和野町の2か所に視察に行ってきました。今回は3月13日〜15日の3日間にわたって行われた津和野町での視察の様子を、ご紹介いたします。
※本記事はFacebookのBridge for Fukushimaのページで連載としてご紹介させていただいたものをHP用として編集したものです。
https://www.facebook.com/bridgeforfukushima.since2011/
この事業は東日本大震災復興支援財団による「子どもサポート基金」の助成を受けて実施されました。

■連載①:今野瀬楠
3/13(水)午前
「和菓子屋三松堂の小林智太郎さんお話✨」
津和野市の観光客を増やすにはどうしたらいいのか、なぜ津和野を盛り上げていきたいのか、津和野に住む人の共通点は何かなどのお話をしていただきました。私は特に、なぜ津和野を盛り上げていきたいのかというお話が印象に残りました。
①良いところも悪いところも全部知っているから
②恩返ししたいから
③生まれたから
この3つが理由とおっしゃっていました。その中で①良いところも悪いところも全部知っているからと聞いたとき、“確かに!地元の良いところも悪いところも全て知った上で地域や人も好きになるかも!”と思いました。そして、津和野みなさんには愛憎を受け入れられる広い心と余裕があるなと思って、教員やコーディネーター、町営塾、地域の方々などそれぞれを受け入れていてとてもいい環境だなと思いました。ひとりの人としても広い心と余裕があって、親しみやすくて、話しやすくて、私もそんな人になりたいなと思いました。

「津和野郷土史家の山岡浩二さんのお話✨」
20代から津和野郷土史家をされている山岡浩二さんに、津和野で生まれた歴史に残る人物のお話をしていただきました。私が特に印象に残ったお話は、2つあります。
1つ目は、“規定概念を捨てて町を歩くと新しい視点で町を見ることができて面白い”というお話です。例えば、自分が宇宙人だと思って町を見たときに、ベンチがベンチとして役割を果たしているのかということを考えるということだそうです。そのような視点で町を見たことがなかったので、新鮮でした。
2つ目は、“その歴史的人物の良いところも悪いところも含めて好きになってほしい”というお話です。これまで、学校の授業では、出来事を断片的に聞いている感覚でしたが、山岡さんのお話は、歴史的人物というよりかは、ひとりの人としてのお話をお聞きすることができ、歴史を学ぶことが楽しいなと感じました。

■連載②:計良まこ
3 月13日(水)午後
午後は午前中にお話を伺った三松堂のいちご大福を頂いてスタートしました✨
午後のトップバッターは高校魅力化コーディネーターの山本竜也(やまもとたつや)さんにお話を伺いました。山本さんは学校教員や町営英語塾HANKOHと連携しながら、進路サポートに取り組んでいる方です。
山本さんのお話を伺う中で、津和野高校の生徒に対しての向き合い方や山本さん自身の人柄など様々な事を知ることができました。その中でも、山本さんが高校生の活動を支えている中で[ 待つ・言語化・繋げる]という事を大切にしている点がとても印象に残ってします。特に言語化という点では、言葉に出すという事で自分の軸を見直すきっかけになったり、行動を起こせるきっかけになったりすると自分の活動を通して実感してきた事なので特に大切だと感じました。また、学校教員とは違った視点で活動しているコーディネーターについて詳しく知ることが出来ました。

夕食は高校魅力化コーディネーターの石倉美生(いしくらみお)さんと大学2年生の小林英さんご一緒しました!夕食の時間ではインプットというよりアウトプットが多く行われ、震災についてやその後のプロジェクトを行う事について深くお話することができました。今まで活動を行なってきた事を初心に戻って振り返り、改めて違う視点で考えさせられる事も多くありとても充実した時間になりました。夜は宿に戻って2日目の準備をしました!2日目は現地の高校生との交流もあるのでワクワクです😆

■連載③:松岡洸太
3 月14日(木)午前
14日の午前中には、津和野の観光の現状を理解するため、2ヶ所を訪れました。
1ヶ所目は津和野町郷土館です。ここでは、津和野の郷土史に関わる様々な資料が展示してあり、過去に思いを馳せることで自分の生き方を考えるきっかけになる場所だと感じました。また、ここでは昨日お世話になった山岡浩二さんに再度お話を伺うこともできました。その中で西周の研究に対し、津和野町が税金を投入しているということが印象的でした。近年軽視されがちな文学の研究をしっかり支えることでまちに住む方々にも恩恵があるような学問のあり方を目指していることは、改めて学問の多方面での重要性を痛感させられました。

2ヶ所目に訪問したのは堀庭園です。中心地からは離れた場所にあるため観光客で訪れない方も多いそうです。しかしながら、庭園が美しいことはもちろんのこと、飢饉の際に堀家が庭園の工事を行い地域住民の方を雇うことで地域住民の方々の生活を支えた、といったエピソードもあり非常に学びの多い施設でした。美しい庭園や建築物、そしてそこに付随する様々なストーリーを保存するために奮闘なさっている方がいらっしゃると聞き、まだまだ知らない場所や過去の経験がたくさんあるということを再認識しました。
また、ランチには庭園の敷地内の糧(かて)というレストランを訪れました。糧は旧畑迫病院内にあるのですが、この病院は堀家の方が地域住民に安価に医療を提供するために設立した病院で、その病院の施設をリノベーションして作られたのが糧です。歴史やストーリーがある建物を単に保存するだけでなく、歴史的建造物を現代流に「利用していく」ということもまたひとつ、文化を伝える上で必要なのだと感じ、昔のままで保存している庭園の良さと対比することができました。もちろんお食事も大変美味しく、お野菜ひとつ取ってもこんなに美味しく出来るんだ!という経験ができてとても良かったです。

■連載④:佐藤勇樹
14日(木)午後
午後は、様々な方からお話を伺いました!
1人目は、津和野高校校長の熊谷 修山(くまがい おさま)さんです。
熊谷さんには、津和野高校のカリキュラムや、地域との関わりについてお話をして頂きました。津和野高校では、地域に目を向けるだけでなく、「自分自身の探求」を意識しながらキャリア教育を行っているそうです。また、熊谷先生が直接進路について授業を行う時もあるということに驚きました。

2人目は坂和貴之さんです。
坂和さんは地域おこし協力隊として津和野に関わり始めました。現在は津和野に移住し、農業に関する取り組みを行っています。今回は、地域おこし協力隊の時から行っている「農業実習プログラム」や「津和野まるごとマルシェ」、「6次化商品の開発」などについて伺ってきました。

そして、最後は津和野高校グローカルラボの部員と交流を深めました。グローカルラボとは部活動のひとつなのですが、畑での農作業や、地元の方から借りている竹林の整備、地域のイベントに参加するなどを部員全員で行っています。また、現在使われていない古民家で、竹を使用した家具をつくり交流するというように、個人や数人でやりたいことに取り組む活動もあります。交流の中では私達も、高校生に向けてプレゼンを行いました。高校生の時に自分がやっていた活動についてや、高校生と関わってきた中での経験を伝えました。実は今回、高校の防災(避難)訓練の中で、震災の時の自分の経験を話す時間を頂き、計良まこさんと、今野瀬楠さんが代表として高校生に向けて経験を話しました。福島と島根の防災意識の違いが、特に2人の印象に残ったようでした。

また、夜は、津和野公民館長の中島さんご夫妻から夕食へ招待していただき、津和野高校生数名と、津和野高校に進学した理由や、津和野に関わって感じたことなどを話しました。普段から高校生が中島さんの元を訪れていて、それだけ近い距離で関われることはとてもいい経験になると感じました。

今回の研修で、魅力化コーディネーターの牛木 力さんには 準備段階での打ち合わせから、アポどり、調整、当日のアテンドまで、多岐にわたりお世話になりました。また、私たちが宿泊していた「民宿めぐみ」を運営している中村さんご夫妻には、津和野に移住してきた経緯や、その前の仕事についてなど様々なことをお話して頂きました。視察では、津和野の教育、農業、観光、歴史について知ることが出来ました。また、町民と学生の距離の近さは、私が思っていたより近かったので驚きました。改めて、自分の将来について考える機会になりました。多くの方のご協力もあり、参加者にとっても有意義な視察になりました。
津和野視察に関してお世話になった多くの皆さんに心から感謝します。ありがとうございました。

 

 


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