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相双地区の輝く大人を伝えるプラットフォーム⑨ 「かわうちワイン株式会社(川内村)」

相双地区の輝く大人を伝えるプラットフォーム⑨

かわうちワイン株式会社
代表取締役 髙木 亨(たかぎ とおる)さん

 

今回は、川内村にある「かわうちワイン株式会社」の代表取締役である髙木亨さんにお話を伺ってきました。
髙木さんを一言で表すと・・・
~ワインと雄大な自然を生かした産業を川内村でつくることに挑戦し続けている人~ です。
千葉県で生まれ東京で育った髙木さんは、国内外でプロジェクトマネージャーの仕事をされていたそうですが、初めて川内村に来た時、雄大な自然の風景に感動したそうです。自然とワインを生かした産業づくりに取り組んでいる髙木さんのお話です。

~プロフィール~

代表取締役 髙木 亨(たかぎ とおる)さん
髙木さんは、千葉県生まれの東京都育ちで1958年6月生まれ。
趣味はワインを飲むことと、料理。

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Q.   設立の経緯について教えてください

一般社団法人葡萄酒革進協会から川内村に対し、ワインを活用した新産業に挑戦しませんかという提案がありました。村での議論の結果承諾され川内村が筆頭株主となった「かわうちワイン株式会社」が設立されることになりました。
当時私は国内外でプロジェクトマネージャーの仕事をしていたのですが、ワインづくりには生産、加工、施設建設、販売など様々なプロセスや立場、職種の人が必要になり、それらの人をまとめる必要があります。そこで会社の設立にあたり私のところに話がきて、それを引き受けたことで代表取締役になりました。
会社の設立は2017年ですが、ワイン用ブドウの栽培はその前から試験的に行っていました。

Q.   どんな事業をしているのですか?

現在は約3ha(ヘクタール)の圃場でメルロー、シャルドネ、カベルネソーヴィニヨンの3種類のブドウを栽培しています。メルローとカベルネソーヴィニヨンは赤ワイン用のブドウ品種、シャルドネは白ワイン用のブドウ品種です。ワイン用ブドウの栽培自体は3年目に入っており、夏場は夜が涼しく冬には厳しい寒さになる川内村の気候でも十分に栽培可能であるということが分かってきました。今年実ったブドウを見ても順調に育ってきており、2019年に向けてさらに質の良いブドウが収穫できるよう病害虫対策や寒さ対策で試行錯誤しています。また、再来年の醸造に向けてワイナリーやセラーなどを建設する準備を行っています。

Q.   目的について教えてください

ワインをきっかけとして農畜産物の生産や観光業、宿泊業など他の産業活性化につなげ、川内村に根差し持続していく産業をつくることで新しい雇用につなげることがこの事業の目的です。

Q.   ビジョンについて教えてください

ワインだけでなく、ワインに合うおつまみや食事を村内で生産し販売をするとそれを買いに来る人が出てきたり、ワイナリー見学をしたりする人も増えてきます。そういった人達が村内の他の場所を見て回ったり宿泊施設に泊まったりするというようにワインをきっかけに他産業の活性化につながり若者の雇用にもつながっていくという循環をつくることです。
そのためにもまずは飲んだ人が「このワインをつくっている川内村に行ってみたい」「ワイナリーを見てみたい」と思ってもらえるような質の良いワインをつくっていけるように試行錯誤をしていきたいと思います。

Q.   髙木さんの考える理想を教えてください

ワイン醸造は地域に根付かせることができれば持続させることが出来る産業です。
ワイン事業が川内村の自然を生かした農業や観光業、宿泊業などに繋がることで若い人の雇用につながっていき何十年も続いていくことが私の理想です。

Q.   髙木さんにとって仕事とはどのようなものですか?

基本的にやるべきことを真面目に行って、コツコツと積み重ねていきゴールを目指していくものだと考えています。ワインづくりも短期間で成果が出るものではないので準備をコツコツと行って試行錯誤しながら進めていきたいと思います。

Q.   この仕事の魅力ややりがいを感じるのはどんな部分ですか?

自分たちだけでなく、圃場の周りに住んでいる人と一緒に事業を行えることが魅力であり、やりがいになっています。一緒にブドウの栽培を行い、「将来ここでワインができて新しい仕事につながっていく」というビジョンを共有しながら取り組むことで実現に向けて頑張れますし、成果が出たときの喜びも大きいです。
ただし、まだ村民全員がこの事業に魅力を感じているわけではなくて、そうなるためにはワインを醸造するなどの成果を出す必要があります。

Q.   どのような人材と一緒に働きたいですか

仕事に対してコツコツと真面目に取り組んでいける人ですね。仕事には近道も裏技もないので一つひとつの積み重ねが大切になってきます。その努力の積み重ねを一緒にやってゴールを目指していきたいと思っています。

Q.   大学生にはどんなことを学んできてほしいですか?

自分が住んでいる地域をじっくりと見つめて何があるのかを探してみてください。
地元には何もない、早くここを出たいと考えている人もいるかもしれませんが、自分が生まれたもしくは住んでいる地域はどんな場所で何があるのかをよく知ってほしいと思います。私は川内村に来るまで圃場と山々が織り成す雄大な景色がここまで感動するものだということを知りませんでした。そこに住んでいる人にとっては当たり前だとしても外から来た人にとっては大きな魅力に感じることをあります。だから、じっくりと自分の住んでいる地域を見つめてみてください。地域の外に出たという人も一度自分が住んでいた地域を客観的に見ることが出来ると思います。そうすると住んでいた時にはわからなかった魅力を知ることが出来るかもしれません。

 

会社情報

・会社名     かわうちワイン株式会社
・業種      酒造業ならびに酒造関連事業
・代表取締役   髙木 亨
・設立年月日   2017年8月1日
・従業員数    5人(役員を含む)
・郵便番号    979-1201
・本社住所    福島県双葉郡川内村大字上川内字続ヶ滝518番地の14
・ホームページ  http://kawauchi-wine.com/
・電話番号    080-4194-3285
・メールアドレス info@kawauchi-wine.com

 

お話を伺って・・・

髙木さん曰く、「今はまだはじめの段階でワインの醸造もしていないし村民全員がこの産業に対して夢を持っているわけではないからこそ、ワイナリーを立てる、ワインを醸造する、販売するというように結果という形で示していく必要がある。それでないと口だけで終わってしまうし川内村に根差した産業にはならない。」とのことでした。
「ただワインをつくるだけではなく農業、観光業などの他の産業にもつなげていきそれを地域に根付いたものにしたい。」「自分が死んだ後にも地域の産業として残っていくもの」という髙木さんの言葉からこの取り組みにかける思いを知ることが出来ました。
私の感想として、川内村でのワインづくりもブドウの栽培から5年目の再来年醸造がおこなわれることになっており、自分が思っていたよりもワインを醸造するためには時間がかかることに驚きました。また、他産業にまでつなげるとなるとさらに時間がかかるということなので髙木さんの話の中にあったように結果を出しながら段階的に進めていくことが大切なのだと感じました。

改めて今回取材にご協力いただいた「かわうちワイン」代表取締役の高木様に厚く御礼申し上げます。

編集(福島大学 佐藤勇樹)

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この事業は、当団体が福島県「平成30年度福島県避難者・帰還者心の復興事業」の助成金の交付を受けて行っています。


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