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相双地区の輝く大人を伝えるプラットフォーム⑥ 「株式会社 彩葉(南相馬市)」

相双地区の輝く大人を伝えるプラットフォーム⑥

株式会社 彩葉(いろは)
代表取締役 大井 千加子(おおい ちかこ)さん

 

今回は、南相馬市小高区の「株式会社彩葉」で代表取締役をされている大井さんのお話です。
大井さんを一言で表すと・・・
~小高で、利用者様の笑顔と、居心地がよく開放的な場所をつくろうとしている人~ です。
大井さんは以前から医療や介護の現場で仕事をしている中で、自分はこの仕事が好きだと気が付いたそうです。利用者様にゆったりとくつろいでもらえる居場所をつくるためにどのような思いでどのような取り組みを行っているのかを伺いました。

 

~プロフィール~

代表取締役 大井 千加子(おおい ちかこ)さん
南相馬市小高区出身。
趣味はガーデニングやドライブ

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Q.   設立の経緯について教えてください

小高区は平成28年に一部地域を除いて避難指示が解除されました。しかし、住民が戻り始めたものの、高齢者の割合が多いという状況でした。また、近所でお互いを支えあうコミュニティがなくなってしまったうえに、介護のサービスが、必要としている人々に行き届いていない状況をみて設立を決めました。

Q.   どんな事業をしているのですか?

現在は、「デイサービス彩りの丘」と「デイサービスいろは」の2か所を運営しています。

「デイサービス彩りの丘」は2017年の11月に開所し、介護保険制度で「要支援1」あるいは「要支援2」と判断された介護度の低い人たちが介護予防で利用することを主としています。民家でデイサービスを行っていて、介護の予防として利用している方がほとんどです。

「デイサービスいろは」は、2018年2月に開所した利用定員が15名のデイサービスです。食事や入浴、自宅に特別な機器がなくても行える生活機能訓練などのサービスを日帰りで提供しています。
施設内には窓が多く外の景色がよく見えるようになっており、浴室や生活機能訓練を行う場所にも窓があります。また、室内から直接オープンテラスに出られるようにもなっていて、利用者様さんたちとバーベキューをすることもあります。2つのデイサービスは原町、小高、浪江の方が利用しています。この2つのデイサービスは距離が近いこともあり散歩ついでにお茶を飲んだりすることもあります。
また、2018年11月からは「居宅介護支援事業所いろは」をデイサービスいろは内に開設しました。ケアマネジャーが常駐し、地域の皆様の介護相談や介護計画作成等を行っています。

Q.   ビジョンについて教えてください

今も地域の稲刈りを見に行ったり、交流したりしています。さらに、今後も例えばデイサービスの後の時間で施設を開放したり、そこで何か集まれる催しを行うなど、地域の人々との交流をさらに増やしていきたいと考えています。こうすることによって地域との開放的な関係を築いていきたいと思っています。

Q.   介護は人と人が関わる仕事ですが、どのようなことを大切にしていますか。

利用者様の方への第一印象が大切になると考えています。利用者様の方がなるべく早くこの施設になじんでもらうためにも最初の挨拶や言葉遣いはもちろんのこと、相手の目を見て話したり聞いたりして一瞬一瞬の関わり方を大切にしています。こういった小さなことを大切にすることで利用者様さんにとっても、職員にとっても居心地の良い場所にできるのではないかなと考えています。

Q.   デイサービスの運営で工夫しているところはどこですか?

少しでも家庭に近い環境でゆっくりと過ごしてもらえる場所になるように工夫しています。利用者様の見える場所での調理や全員での食事、オープンテラスや大きな窓などで開放的に感じてもらえるようにすることで、出来る限り安心して過ごしてもらえる環境づくりをしています。また、地域の稲刈りを見に行って参加するなど、地域に対してもオープンな環境をつくれるようにすることで会話が生まれ、利用者様がくつろいでもらいやすくなると考えています。

Q.   この仕事の魅力ややりがいを感じるのはどんな部分ですか?

ご利用の皆様から様々なことを学べることと、自分が利用者様の生活を支えるということです。介護は人生の先輩と関わる仕事です。利用者様の話を聞くことで自分が知らない知識や利用者様ご自身の経験を教えてもらうことが出来てそれが学びにつながります。また、自分の仕事が利用者様の生活の一部を支えるということが目に見えるのは人と関わる仕事の魅力であり、利用者様に満足してもらえるとよりやりがいを感じられます。

Q.   どのような人材と一緒に働きたいですか

一番大切なのは介護に興味を持っていることですね。
さらに、例えばエンジニア、先生、会社員など介護の仕事に就く前にいろいろな経験をしてくるのもありだと考えています。なぜかというと利用者様の話を聞いていると利用者様自身がしていた仕事のことなど専門的な話になることもあります。そのときに経験や知識があれば表面上ではなく深い話をすることが出来ます。
そういった話ができると、話をしている方も自分の話を理解してくれているのだと嬉しくなります。介護はそれまでの自分の経験すべてを生かすことが出来る仕事だと私は考えているので介護以外の経験を積んでくるのもありだと思っています。

Q.   大学生にはどんなことを学んできてほしいですか?

もし今打ち込めるものがあればそれにどんどん打ち込んでほしいと思います。学校を卒業したあとになってあの時あれやっておけばよかったなという気持ちが出てくることがあります。だから今、何かやりたいことがある人はまずそれに向かって行動を起こしてみてください。頭で考えて失敗すると思っても、やってみないと結果は分かりません。それで失敗したら成功する方法を探すこともできます。そしてそういった経験は就職してからも役立ちます。だから打ち込める人はどんどん打ち込んで、これから挑戦しようとしている人も積極的に挑戦してください。

 

会社情報

・会社名     株式会社 彩葉

・業種      通所介護及び総合事業  居宅介護支援事業所

・代表取締役   大井 千加子

・設立年月日   2017年8月1日

・従業員数    19人

・郵便番号    979-2174

・本社住所    福島県南相馬市小高区大富東畑55-1

・ホームページ  http://iroha-odaka.com/

・電話番号    0244-32―1662

・FAX      0244-32-1663

・メールアドレス c-ooi@iroha-odaka.com

 

お話を伺って・・・

大井さんのお話を伺う中で特に印象に残ったことが2つありました。1つ目は利用する人のことを考え、ゆっくりとくつろげる家庭のような環境づくりや、地域の人々との交流を積極的に行うことで開放的な関係作りをしているという部分です。
取材の時に施設内も見せていただいたのですが、オープンテラスがあったり、浴槽から空が見えるように窓がついていたり座る椅子が数種類あって好きな椅子を選べるようになっていました。外がよく見えることで会話の種になりオープンテラスがあることで室内にこもらず外に出やすくなるということを伺い、利用者様のことを考えて環境づくりを行っていることが伝わってきました。
もう一つは、介護が「今までのすべての経験を生かせる仕事」であるという点です。自分が今までの仕事や生活で身に付けた資格や技術だけでなく、例えば音楽、手芸などの特技も生かすことが出来たり、利用者の方と自分の共通する話があれば深い話が出来たりするように自分の経験を生かして接することが出来るのはとても魅力的だと感じました。
改めて今回取材にご協力いただいた「彩葉」の大井千加子様に御礼申し上げます。

編集(福島大学 佐藤勇樹)

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この事業は、当団体が福島県「平成30年度福島県避難者・帰還者心の復興事業」の補助金の交付を受けて行っています。


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